高尿酸血症とは、血液中の尿酸が多くなり過ぎている状態です。尿酸は水分に溶けにくいため、血液中では尿酸塩として存在しています。尿酸が過多になると、針状の尿酸塩の結晶ができ、体のあちこちに溜まって痛みを引き起こします。これが「痛風」です。
体の細胞は、毎日の新陳代謝で新しく作り変えられています。その結果、細胞の核からプリン体という物質が生成されます。このプリン体が尿酸の元になります。
またプリン体は欧米的な食品に多く含まれています。肉類や酒類を好む人は、尿酸値が高くなりやすい傾向があります。
高尿酸血症では、当然のことながら尿酸値を下げることが大切です。
食事療法として、プリン体を多く含む食品を控え、バランスの良い食事を摂るようにします。またアルコールは尿酸値を上げる作用があるため、禁酒・節酒を心掛けるようにします。特にビールはプリン体を多く含むので、注意してください。また、食事療法と併せ、運動で肥満を解消することも大切です。
場合によっては、尿酸が体内で生成されるのを抑える薬や尿酸の排泄を促す薬などが処方されます。
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